藤田菜七子騎手(26)=美浦・根本厩舎=が14日の福島4R・3歳未勝利(ダート1150メートル)で1番人気の
ペイシャスウィフトで1着になり、10日の
JRA職員の男性との結婚発表後では初勝利となった。引き揚げてきて、報道陣の祝福に対し「ありがとうございます」と笑顔。
ウィナーズサークルには大勢が詰めかけ、柵から身を乗り出して「おめでとうございま〜す!」と祝福するファンも。
サインを求めてズラリと並んだ列にも丁寧に対応。その左手薬指には指輪が輝いていた。
レースでは初コンビのパートナーで好発を決め、迷わずハナへ。最後の直線では脚が上がりかけた相棒を懸命に鼓舞し、鼻差まで迫られながらも押し切った。菜七子は「結構、使ってきていて苦しいなかでしたが、しっかりゲートも出て最後も本当に苦しかったんですが、頑張ってくれました。今の状態で勝ってくれて良かったです」と自身の今年5勝目を振り返った。
普段から「暑さはそれほど得意じゃない方ですね」と話すが、その暑さに負けず大粒の汗を額に浮かべながらつかんだ勝利。27日からは自身165勝のうち、72勝と相性のいい新潟が控える。注目を集める女性騎手の先駆者が、夏競馬を盛り上げる。(石行 佑介)
スポーツ報知