盛岡競馬場で7月15日(月)に行われる
マーキュリーカップ(3歳上・JpnIII・ダ2000m)。例年、海の日に行われる名物重賞で、中央・地方から実力拮抗の好メンバーが揃う。
副題の「
メイセイオペラ記念」とは、98年に7馬身差の圧勝を飾り、翌年には
フェブラリーSを制した岩手所属の歴史的名馬。そんな、日本のダート史に残る岩手の雄に続かんと、今年は14頭がみちのくで覇を競う。発走予定日時は15日(月)の18時15分。主な出走予定馬は以下の通り。
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メイショウフンジン(牡6、栗東・
西園正都厩舎)
マーキュリーCは3年連続の参戦。一昨年は7着に終わったが、昨年は3着と見せ場をつくった。近年は充実ぶり目立ち、
佐賀記念で3着に入ると、続く
ブリリアントSを7番人気で快勝。
平安Sは2番手から粘り込み、勝ち馬と0.1秒差の3着だった。スタートが遅く最内枠はカギだが、スムーズに先手を奪えば、三度目の正直があっていい。
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クラウンプライド(牡5、栗東・
新谷功一厩舎)
3歳時に同じ盛岡2000mの
JBCクラシック、続く
チャンピオンズC、さらに4歳夏の
帝王賞と、これまでGI/JpnIで3度の2着。昨年から11着、9着、12着と少し調子を落としているが、前走は1コーナーで躓くシーンもあり、相手緩和のJpnIII戦で改めて見直したい一戦となる。秋の大舞台に向けて、復活ののろしを上げられるか。
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ロードアヴニール(牡4、栗東・
野中賢二厩舎)
ダートでは、転向2戦目で7着に崩れたのみで、ほぼ
パーフェクトな成績を残している。砂を被ってもひるまず、馬群を割って伸びる精神力が持ち味。前走の
招福Sでは、4コーナーから直線にかけ、馬のあいだを縫うようにして突き抜けた。着差は半馬身だったが、ゴール前では余裕たっぷり。3連勝中の勢いそのままに初タイトル狙う。
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ギガキング(牡6、船橋・
稲益貴弘厩舎)
全14勝のうち11勝を船橋で挙げている“船橋巧者”だが、盛岡も3戦2勝と好相性を誇っている。3歳時には同じ2000mのダービー
グランプリを制しているほか、22年の
マーキュリーCでは掲示板を確保。今回は悲願のダート
グレード競走初制覇を目指す一戦となる。鞍上には新たに名手・
吉原寛人騎手を迎え、もうひと押しがあれば。
そのほかにも、地方への転入初戦を快勝した
パワーブローキング(牡5、船橋・
佐藤裕太厩舎)、前走の
アハルテケSを制した
ビヨンドザファザー(牡5、栗東・
藤岡健一厩舎)、悲願の重賞初制覇がかかる
テンカハル(牡6、栗東・
矢作芳人厩舎)などが出走を予定している。