15日に
盛岡競馬場(晴・良)で行われたダート
グレード競走、第28回
マーキュリーカップ(2000m)は
JRAの2番人気
クラウンプライドが勝利。道中は2番手を追走し、3コーナー過ぎにスパートして先頭へ。直線は
ビヨンドザファザーの追い上げをハナ差凌いだ。勝ちタイムは2分3秒8、勝利騎手は
横山武史。
後方から追い込んで勝ち馬に迫った5番人気
ビヨンドザファザー(
JRA)が2着、さらにクビ差の3着は3番人気
ロードアヴニール(
JRA)。地方勢は
スワーヴアラミス(北海道)の5着が最高。1番人気の
メイショウフンジン(
JRA)は8着だった。
クラウンプライドは父
リーチザクラウン、
母エミーズプライド(母の
父キングカメハメハ)、5歳牡馬。
JRA栗東・
新谷功一厩舎の管理馬。通算成績は16戦5勝。重賞は2022年のUAEダービー、去年のコリアCに続く3勝目で、日本国内の重賞は初勝利となった。
レース後のコメント
1着
クラウンプライド(
横山武史騎手)
「
川田将雅騎手からの急遽の代打騎乗でしたが、なんとか無事にいい結果を出せてホッとしています。能力があるのはわかっていましたし、川田騎手からも話を聞いていて、途上の段階ではありましたが最後は馬の力に救われました。
どの馬が逃げようともこの馬のリズムを大事にして運ぼうと思っていました。パワフルな馬で、自らハミをとって自然な形でポジションを押し上げる形で、リズム良く運べたかなと思います。手応えの割に最後は止まってしまいましたがそのあたりは途上の段階ということで、ここを使って更に良くなると思いますし、いい
ステップになったのではないかと思います。
(ゴール前の接戦は)これだけ人気を背負っていましたし、これだけ強い馬ですからなんとか勝たせないといけないという気持ちで乗っていたので、少しヒヤッとしましたが馬の根性に助けられました。韓国の重賞の勝ち方がとても強かったですし、国内国外問わずに活躍できる馬だと思いますので、このまま無事に成長していってほしいです」
(
新谷功一調教師)
「運を生かせて良かったです。今後を考えると10割には持って行けないですし、8割、9割という出来でした。今日はメンタルやレースの仕方を確認したかったのですが、結果を出せて良かったです。前半からハミを取ってくれて、ジョッキーの動き出しにしっかり反応して折り合えました。道中で息が入った事が最後の粘りに繋がりましたし、馬を褒めてあげたいです。この後についてはオーナーサイドと相談しますが、コリアカップに登録はしています」
3着
ロードアヴニール(
野中賢二調教師)
「久々で初物尽くしでしたからね。距離も地方の競馬場も初めてで、半年ぶりでメンバーも強くなっていましたが、最後はかわすのでは、というところがありました。久々の分、最後は脚色が一緒になりましたが、勝ちに行った競馬ですし、3着は勝負のアヤでしょう。いい競馬が出来ましたし、今後が楽しみです」
4着
テンカハル(
坂井瑠星騎手)
「最近は後ろのままレースを終えてしまう事が多かったので、前半から気合いをつけて行く競馬をしました。その分、勝負どころから上がって行って、最近の中では頑張ってくれました。左回りの長い距離は合っています」
8着
メイショウフンジン(
酒井学騎手)
「枠が出た時に嫌な枠だなと思っていました。隣に
ヒロシクンがいて、速いというイメージはなかったのですが向こうも行く気で、閉じられてしまうような展開になりました。向正面で外に張って行こうとしましたがハミを噛まず、気持ちが入りませんでした。初手から番手であれば良いのですが...。チャンスだと思っていましたが生かせず、残念です」
(取材:大関隼)
ラジオNIKKEI