「
中京記念・G3」(21日、小倉)
2年ぶりとなる小倉での一戦。難解なレースになりそうな雰囲気が漂うなか、中心は重賞3勝目を狙う
エルトンバローズだ。昨年の
毎日王冠では強豪相手に勝利し、続くマイルCSでは4着と好走。今年は結果が出ていないが、実力を発揮し巻き返す。
昨秋の
毎日王冠を3歳馬ながら完勝した
エルトンバローズが3つ目の重賞タイトル奪取を狙う。
昨年の4月に未勝利戦を勝ち上がってからの勢いはすさまじいものだった。重賞初挑戦となった
ラジオNIKKEI賞を勝利。続く
毎日王冠ではG1馬の
ソングラインと
シュネルマイスターの猛追をしのぎ切り、2つ目のタイトルを手に入れた。
今年に入ってからは
中山記念7着、初の海外遠征となった香港
チャンピオンズマイル8着、
安田記念8着と悔しい競馬が続いている。山本助手は「香港帰りの前走は雨が降って馬場に泣かされたね」と悔しい表情で振り返ったが、実績上位の今回、何としても巻き返したいところだ。
前走後は放牧に出て2日に栗東トレセンへ帰厩。1週前は栗東CWで西村淳を背に力強い走りを見せ、6F80秒6-36秒5-11秒3を計時し、併せた僚馬(3歳未勝利)に5馬身先着した。「一回
リセットしたことで体の疲れが取れてリフレッシュできた。最後まで緩めずにしっかりしたけど、動けていたし、この一本で体の下地ができてくると思う。徐々にアップして、当週はもっと良くなるでしょう」とうなずいた同助手。調整は順調に進められている。
今回初の小倉が舞台となるが、「小回り自体は走っているし、良馬場でやりたいね」と力を込める。重賞2勝はいずれも1800メートル。しっかり勝利を収め、復活ののろしを上げる。
〈1週前診断〉西村淳を背に栗東CWで6F80秒6-36秒5-11秒3(一杯)をマーク。ビシッと追われるとシャープに伸びて、併せた
タイセイマーシャル(3歳未勝利)に5馬身先着した。前走後にひと息入ったが気配は良好。引き続き好調をキープしている。
提供:デイリースポーツ