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【ノースクイーンC予想】重要ファクターは“古馬と3歳馬の比較” 女王候補乱立で混戦の様相

  • 2024年07月17日(水) 18時00分
 例年のノースクイーンカップなら、「ヒダカソウC組の序列付け」さえ予想のベースにしていれば、考え方自体はある意味単純でよかった。ただ今年は、フロイラインプリント・フロイラインCという3歳限定の牝馬重賞路線が新たに接続されたため、端的に言えば「古馬と3歳馬の比較」というファクターも例年以上に重要な要素となった。

 まずは古馬勢の有力馬を見ていこう。最重要ステップであるヒダカソウCは、特殊な条件である内回りマイル戦。勝ったサンオークレアは条件替わりをどう評価するかがポイントなのだが、南関東では2000mに距離を伸ばして躍進を遂げたように、むしろ忙しいマイルへの対応こそ課題だった。

 その点をクリアできた大きな要因は、激しい展開を完璧に立ち回った石川騎手の好騎乗だ。もちろん、地力があったからこその勝利でもある。条件替わりがプラス要素とあらば、評価を下げる必要はない。

 もう一頭は、再転入2戦目になるメイドイットマム。前走は条件戦で敗れてしまったが、休み明けでもあり、逃げの戦法も合わなかった印象だ。重賞3勝の実績から、巻き返しがあって然るべきだろう。

 3歳勢はフロイラインCの上位2頭が参戦してきた。そのレースはハイペースの消耗戦で、先んじて抜け出したヴィヴィアンエイトを、ポルラノーチェが捕まえたという内容だった。この展開を考えると、2頭の力差はほぼ無いと見ていいだろう。走破時計は古馬A級相当だから、この2頭は全国的に見ても世代トップレベルの評価である。

 筆者は3歳勢の伸びしろを上に見たが、両勢力はなかなか甲乙つけがたい。ポルラノーチェヒダカソウCで2着に負けているが、着差はキャリアと立ち回りの差であり、勝負付けが済んだと見るのは早計だろう。

 忘れてはならないのが、南関東からの遠征組という第三勢力。今年は地元勢のレベルが高いが、ティーズハクアラブラブパイロあたりは、割って入ってきても不思議はない。

 女王候補乱立の様相で、かなり見応えのあるレースになりそうである。

(文:競馬ブック・板垣祐介)

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