「
中京記念・G3」(21日、小倉)
2年ぶりに小倉で開催されるサマーマイルシリーズ2戦目。過去10年で1番人気の勝利は2回だけと“波乱含み”の重賞だ。昨年、8番人気の伏兵ながら、圧巻の逃げで制した
セルバーグ。前年と条件は異なるが、虎視たんたんと連覇を狙っている。
前年覇者の意地を見せる。重賞ウイナーも顔をそろえた昨年の
中京記念を制した
セルバーグ。3歳時以来、約1年3カ月ぶりの重賞挑戦だったが、猛追してくる後続を封じて逃げ切りを決めた。その後は、勝ち星から遠ざかってしまっているものの、能力的には十分巻き返すチャンスはある。
前走の
エプソムCはしぶとく粘るも7着まで。鈴木孝師は「直線の長い府中で、早めに後ろの馬に来られてしまったからね」と敗因を冷静に分析。だが、小倉の千八が舞台となる今回はひと味違う。「去年勝った時はマイルだったけど、平たん千八がベストだと思っていた。
マイルCSでもそうだったけどマイルだと、千二や千四で走っている馬には、一歩目は出ても二の脚で負けてしまう。この馬のスピードを生かすには千八くらいかな」とうなずく。
今回と同舞台で行われた3走前の
小倉大賞典は差し馬に有利に向いた中で、ハナを切って0秒2差の3着。「今年の
中京記念を見据え大賞典を使いました。ペースが速い中でよく粘っていたね」と適性を示すには十分な結果だった。
中間も順調そのもの。1週前追いは和田竜を背に栗東CWで6F81秒4-36秒0-11秒3を計時。「状態に関しては変わりなく順調に来られていると思います。久しぶりに乗った和田(竜)騎手もしまいもしっかり動いていたと言ってくれました」と上々の感触だ。「あとは自分の競馬をするだけ」。狙い澄ました一戦で、再びアッと言わせる逃走劇を演じてみせる。
提供:デイリースポーツ