「
中京記念・G3」(21日、小倉)
サマーマイルシリーズ第2戦は2年ぶりの小倉開催となる
中京記念。重賞2勝馬の
エルトンバローズは17日、西村淳を背に栗東坂路で単走。現在4連敗中と結果が出ていないが、力強い伸び脚で巻き返しをアピールした。
跳ね上がるチップが、脚さばきの力強さを物語っていた。
エルトンバローズは西村淳を背に栗東坂路を単走。馬なりだったが、手綱を緩めれば一気にはじけそうな抜群の手応えで、4F55秒3-39秒9-11秒8とラストはさすがの伸び脚。杉山晴師は「時計はちょうど良かったし、しまいの動きもいい時の動きだった」と合格点を与えた。
昨年は未勝利を勝ち上がると、3連勝で
ラジオNIKKEI賞も制して重賞初制覇。破竹の勢いで臨んだ
毎日王冠では、
ソングラインや
シュネルマイスターといったG1馬を破って2つ目のタイトルを手にした。しかし、その後は4連敗中。前走の
安田記念も8着と悔しい結果に。それでも指揮官は「前走は香港帰りで東京競馬場での調整になり、今までとは違うパターンだったからね。天候に恵まれない中でも力を出し切ってくれたかな」と悲観はしていない。
今回はG3戦とあってメンバーはグッと楽に。実績的には頭一つ抜けた存在だ。「もともとおとなしくて、走る時は走るというようにメリハリのついた馬だけど、さらにどっしりしてきた。
ラジオNIKKEI賞も勝っているし、平たんの小回りはいい条件じゃないかな」とトレーナーの期待は大きい。「何とかもう一度、この馬にタイトルを」-。G2ウイナーの底力を見せつける。
提供:デイリースポーツ