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世界には直線のG1競走も!? 武豊騎手や日本馬も“本場”で勝利経験あり!

  • 2024年07月23日(火) 11時45分
 今週末から新潟競馬が幕を開け、日曜日にはアイビスサマーダッシュ(3歳上・GIII・芝直1000m)が行われる。同レースの創設は2001年。新潟競馬場が大幅改修されたのを機に始まり、国内唯一の直線重賞(ばんえい除く)とあって人気を集め、今では「名物レース」や「夏の風物詩」とも言われている。ところで、日本ではまだ歴史の浅い“直線競馬”も、海外、特に欧州ではポピュラーな存在であるとご存じだろうか。

 ヨーロッパでは自然の地形を生かした競馬場が多く、日本のような造られたオーバルコースが少ない。L字型やおにぎり型など、さまざまな形をしており、直線コースも多くの競馬場で設定されている。

 一例を挙げれば、英国のニューマーケット競馬場では、クラシック三冠競走の初戦にあたる1000ギニー、2000ギニーがそれぞれ直線1600mで行われている。今年の1000ギニーは16頭立てだったが、昨年は20頭が出走。新潟千直では外ラチ沿いに各馬が集結するのがお馴染みの光景だが、当地ではラチを頼ることなく、馬場の中央を一団になって進むことが多い。勝負所から横に広がってゴールを目指す光景は壮観だ。

 また、日本に直線競馬がまだ無かった頃、“本場”で日本馬が勝利を挙げたことも。98年にドーヴィル競馬場で行われたモーリスドゲスト賞で、シーキングザパール武豊騎手を背に白星。これは日本調教馬初の海外G1制覇でもあった。さらに翌週には、タイキシャトルが同競馬場のジャックルマロワ賞を勝利。アグネスワールドも99年のアベイドロンシャン賞(ロンシャン)、00年のジュライC(ニューマーケット)を勝っており、世界の直線競馬で存在感を示した。

 欧州だけでなく、ドバイやアメリカにも直線競馬はある。前者はベルカントラウダシオンなどが出走したアルクオーツスプリントが有名。後者は主にクォーターホース種によって行われている。同種はサラブレッドよりスタミナがない分、直線だけの200mから数百mによるレースが盛ん。フェアグラウンズなど複数の競馬場で、レースが組まれている。

 さて、今年のアイビスSDには21頭がエントリー。韋駄天Sを勝ったチェイスザドリームを中心に快速馬がズラリ並ぶ。今週末は瞬きさえ忘れる1分足らずの電撃戦で楽しみたい。

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