4年前の
レパードSでは、戦国武将の上杉謙信に由来する馬名の
ケンシンコウが重賞初制覇を果たした。上杉謙信のゆかりの地である新潟でのタイトル獲得とあって、大いに話題を集めたことは記憶に新しい。そこで今回は戦国武将に由来する名前の馬を紹介する。
最初に
シンゲンを取り上げたい。03年生まれの
ホワイトマズル産駒。馬名の由来は「武田信玄より(馬主が武田家の末裔なので)」となっていた。6歳時に素質が開花し、
白富士Sでオープン初勝利を挙げると、続く
新潟大賞典、
エプソムCと重賞を連勝。7歳時には
オールカマーで3つ目のタイトルを獲得した。残念ながらGIは5戦未勝利で「日本一」とはならなかったが、その馬名もあって人気の高い馬だった。
2頭目は
メイショウモトナリだ。94年生まれの
アレミロード産駒。2歳から7歳まで息長く走り、97年の
スーパーダートダービーなど重賞を4勝。短距離から中距離まで幅広くこなせる馬だった。そして現役では先述の
ケンシンコウがエース格だろう。20年の
レパードSの覇者。近走は苦戦が続いていたが、先週の
ジュライSで3着に食い込み、2年ぶりの馬券圏内を確保した。次走では是非とも復活Vを期待したい。
地方では16年、17年、19年の
霧島賞を制した
キヨマサが有名だろう。現役では3勝クラスの
メイショウカゲカツ、2歳の
イエヤスや
マサムネも覚えておいてほしい馬だ。また、
シゲルの冠名でおなじみの森中蕃オーナーは07年生まれの所有馬に戦国武将の名前を付けていた。このうち、最も出世したのはオープン馬となった
シゲルソウウン(北条早雲)。少し地味!?な武将の名前をもらいながら、世代の「頂点」に駆け上がった。
実際に天下を獲った信長や秀吉ではない武将たちの名前を用いられた馬のほうが成績が良いのは面白い。今後も戦国武将に由来する名前の馬は出てくるはず。その中から天下統一ならぬGI制覇を果たす馬が現れることを心待ちにしたい。