史上初の母仔制覇なるか。14年覇者の
キャトルフィーユを母に持つ
アルジーヌ(牝4、栗東・
中内田充正厩舎)が、
クイーンステークス(3歳上・GIII・芝1800m)で重賞に初挑戦する。
アルジーヌは父
ロードカナロア、
母キャトルフィーユ、母の
父ディープインパクトの血統。母は14年の
クイーンSを制し、重賞で2着4回の実力馬。そして伯母の
レディアルバローザは11年と12年の
中山牝馬S、叔母の
エンジェルフェイスは16年の
フラワーCの覇者。ケイアイ
ファームを代表する名牝系の出身といえる。
ここまで8戦4勝。続けて使えない面があったが、着実に力をつけてきた。前走の
博多Sは中団後ろ寄りから向正面でポジションアップ。4角で先頭に並びかけると、そのまま抜け出して1馬身3/4差の完勝だった。母同様に1800mに強く、4戦3勝、2着1回の好成績。ベストの距離、しかも牝馬限定とあれば、重賞でも十分にチャンスがあるだろう。
クイーンSの母仔制覇となれば、00年に古馬に開放されて以降では初の偉業。真夏の札幌で思い出をつくり、秋の飛躍につなげてみせる。