今年も牝馬の戴冠となるか。アイビスサマーダッシュ(3歳上・GIII・芝1000m)には
モズメイメイ(牝4、栗東・
音無秀孝厩舎)や
テイエムスパーダ(牝5、栗東・
木原一良厩舎)など、9頭の牝馬がエントリーしている。
アイビスSDは牝馬が強いレースだ。過去23回で牡馬&セン馬は[7-12-12-201]の勝率4%、複勝率15%。一方の牝馬は[16-11-11-125]の勝率10%、複勝率23%だから、明確な差がある。近年はとりわけ牝馬が優勢で、20年の
ジョーカナチャン、21年の
オールアットワンス、22年の
ビリーバー、23年の
オールアットワンスと4連勝中。さらに近2年は牝馬のワンツーだったので、「牡馬同士の馬券は外れ確定」と言っても大袈裟ではないほどだ。
今年のエース格は
モズメイメイだろう。昨年の
葵Sを制して以降、6戦連続で2桁着順と大不振だったが、前走の
北九州記念で3着に好走。決して早熟ではないことを証明した。初の直線競馬に対応できれば、重賞3勝目が見えてくる。他にも重賞2勝の
テイエムスパーダ、前走の韋駄天Sを制した
チェイスザドリーム(牝5、栗東・
矢作芳人厩舎)など、役者は揃っている。
牝馬の5連覇はもちろん、
サチノスイーティーが制した06年以来となるワン
ツースリーまであるかも。「暑さに強い」と言われる牝馬の上位独占を期待したい。