人馬ともに得意舞台の“新潟千直”。藤田菜七子騎手がアイビスサマーダッシュ(3歳上・GIII・芝1000m)の
マウンテンムスメ(牝6、美浦・
天間昭一厩舎)で5年ぶりの
JRA重賞制覇を目指す。
藤田騎手は16年デビューの26歳。これまで
JRAで3849戦165勝。デビュー4年目の19年には
カペラSを
コパノキッキングで制し、日本人の女性騎手では初となる
JRA重賞制覇を果たしている。近年は勝ち星が停滞気味だが、10日には結婚を発表。直後の14日に福島4Rで勝利を挙げるなど、勢いが出てきた感じだ。
アイビスSDには
マウンテンムスメで挑む。昨年以降は7戦連続で9着以下と振るわないレースが続いたが、藤田騎手との出合いが復活の呼び水となった。前走の韋駄天Sは16頭立ての14番人気だったが、5番枠から主張してハナへ。後続に並ばれてからも渋太く踏ん張って、勝った
チェイスザドリームから3/4馬身差の2着に大健闘した。52kgの軽ハンデが味方したことは確かだが、もともと直線競馬は得意だったので、フロック視するのは危険だろう。前走ぐらい走れれば、重賞でも見せ場以上があっていい。
意外にも今年初の重賞参戦となる藤田騎手だが、伏兵とともに5年ぶりのタイトル獲得となるか。アイドルジョッキーの思い切った手綱捌きを期待したい。