◇Road to 2025
今週から新潟が開幕する。この2週間は暑熱対策の変則編成で「競走時間帯の拡大」を実施。5R終了後には“お昼休み”が設定される。そんなランチブレークを前に楽しみな良血がスタンバイ。日曜4R(芝1600メートル)に向かう福永厩舎の
ルージュレアリーズ(牝、父
レイデオロ)が仕切り直しの一戦を迎える。日本屈指の名牝系を受け継ぐ好素材がベールを脱ぐ。
越後舞台で仕切り直しを迎える。
ルージュレアリーズは先月23日の京都芝1800メートル戦に出走を予定していた。レース当週に左前肢の傷腫れを発症。大事をとって回避した。その後はノーザン
ファームしがらきに放牧へ。4日に栗東トレセンに戻ってきた。順調に乗り込みを消化。19日は坂路で福永師自ら騎乗。単走でしまい重点の運び。4F56秒4〜1F12秒4を刻んだ。全体時計は目立たないが、きびきびとした脚色が光った。福永師は「一度、出走態勢を整えていたので追い切り自体はあまり必要なさそう。今週サッとやれば仕上がると思います」と見通しを語った。
母ラストグルーヴは13年3月に阪神芝1800メートルでデビューした。福永師は初戦の手綱を託され、勝利を飾った。祖
母エアグルーヴは96年
オークス、97年
天皇賞・秋でG12勝。3歳上の半兄
レッドモンレーヴ(父
ロードカナロア)は23年
京王杯SCで重賞勝ち。1歳上の半兄
レッドアトレーヴ(父
ロードカナロア)も先月未勝利を脱出した。日本有数の名牝系の血を継承。指揮官は「血統馬らしく、いいモノを持っている」と素質を評価した。
少しずつ成長も見せている。「前回の入厩当初は馬体重が400キロぐらいで食べたものが身にならなかったけど、環境に慣れて20キロぐらい体が増えた」と伝えて、言葉を継いだ。「今回の休養で体つきが短距離馬っぽくなってきたかな。稽古でも少しハミに頼るような面が出てきたので、実戦までに修正していく」と課題も付け加えた。上質なDNAを受け継いだ超良血。華々しく競走生活の幕を開ける。
スポニチ