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アイビスSD・G3」(28日、新潟)
サ
マースプリント王者を目指す
ウイングレイテストが24日、美浦Wで最終リハ。猛暑の中でもハツラツとした動きを披露し、体調の良さをアピールした。衰え知らずの7歳牡馬。初の新潟千直となるが、底力で克服してみせる。5月の韋駄天Sを快勝した
チェイスザドリームは、栗東坂路を軽快に駆け上がった。
気温が上がり始めた午前6時。松岡を背に、
ウイングレイテストが角馬場に姿を現した。見た目にはややだるさのようなものが感じられ、馬場入りの際もごねる場面が見られたが、手の内を知り尽くした主戦は至って冷静。いつも通りと言わんばかりに美浦Wに脚を踏み入れると、スイッチがオンに切り替わった。
単走でしまい重点に追われ、馬場のやや内めを通って6F87秒4-37秒9-11秒0と鋭い伸び脚を披露。1週前は同Wで6F80秒4-35秒6-11秒3とハードに攻めている。3週連続で騎乗した松岡は「先週、やっているのでね。年も取ってきたので、直線は軽めに元気だけつけて。思い通りの調整。動きは良かったと思います」と明るい表情を見せた。
前走の
函館スプリントSでは、休み明けの上、初の芝6F、斤量59キロを克服して2着に好走。畠山師は「3角までそれほど距離がない中で、いいポジションを取れた。あの内容を見て、サ
マースプリントシリーズへ行く流れになった」と新潟遠征の経緯を説明した。
地力の高さを示して、次なる舞台は初の千直。主戦は「イメージ?正直、分からない」と本音を隠さないが、G2ウイナーの底力には絶対の自信がある。「この馬の競馬をするだけ。行く馬の後ろにつけて、直線で抜け出す形。やることはシンプル」。小細工はいらない。勝利を手に入れ、シリーズ王者の座をグッとたぐり寄せる。
提供:デイリースポーツ