「
クイーンS・G3」(28日、札幌)
ルーキーの
高杉吏麒騎手(18)=栗東・藤岡=が自厩舎の
モズゴールドバレルとの初コンビで自身4度目の重賞に臨む。3月のデビューからここまで新人トップの17勝をマーク。同期一番乗りとなる重賞タイトル制覇を狙う。
重賞初制覇へ闘志を燃やす。ルーキーの高杉が
モズゴールドバレルと初コンビを組み、重賞に挑む。25日の追い切りは自らがまたがり、札幌芝で僚馬の
ロードトレイル(3歳1勝クラス)と併せ馬。強めに追われ、5F68秒6-36秒9-11秒5で併入した。鞍上は「滞在で雰囲気は落ち着いています。しっかり負荷をかけられました。反応も良かったと思います」と好感触をつかんだ。
これまで重賞挑戦は
金鯱賞6着(
ワイドエンペラー)、
鳴尾記念6着(
カラテ)、
函館2歳S11着(
ヒデノブルースカイ)の3回。少しずつだが、冷静に周りが見えるようになってきた。「(初めての重賞は)デビューして2週目でしたし、まだ分からないことがある状態で乗った重賞とは違うと思います」。経験を重ねて気負うことも少なくなってきた。
函館開催では9勝と白星を量産した。「勝っていることはいいですけど、中身が伴わないといけない。今は3キロ減ということが大きいと思います。減量がなくなっても勝てる技術を習得していかないと」と気を引き締める。
16日の盛岡競馬に騎乗予定だったが、前検量に遅刻して騎手変更となったため、岩手競馬から21、22日の騎乗停止処分を受けた。相互適用実施要項によりJRAで騎乗停止となり、今週から復帰する。重賞の舞台を用意してくれた師匠には結果で応えたい。高杉は「自厩舎で勝ちたいですね。普段からお世話になっているからこそ、自厩舎で勝つことが一番うれしい。結果を出したい」と意気込む。飛躍を遂げるためにも強敵にひと泡吹かせてみせる。
提供:デイリースポーツ