エルムS(3歳上・GIII・ダ1700m)はGIではないので、優先出走権のある前哨戦は存在しない。ただし、
マリーンSは事実上の
トライアルといえる。過去10年で
マリーンSを
ステップにした馬は[7-3-2-35]の勝率15%、複勝率26%。18年の
ハイランドピークから昨年の
セキフウまで、実に6年連続で勝利しているのだ。
では、
マリーンS組の中で「特に狙える」のはどういう馬か。近10年を参考にすれば、注目すべきはシンプルに
マリーンSの着順だ。1着が[3-1-0-4]、2着が[2-2-0-3]、3着が[2-0-0-4]で、合わせて[7-3-0-11]の好成績。回収率は単複ともに余裕でプラスとなっている。ただ、注意したいのは脚質で、
マリーンSで逃げた馬に限ると、[1-1-0-3]だから安定感はイマイチ。昨年1番人気で13着だった
ペプチドナイルも該当していた。今年は
マリーンSで逃げて3着だった
テーオードレフォンが黄信号となる。
一方、
マリーンSで4着以下だった馬は[0-0-2-24]と大苦戦している。3着が2回あるものの、積極的に手を出すのは御法度。「
マリーンSで4着以下の馬は、買っても押さえまで」と肝に銘じたい。
今年の
エルムSには、
マリーンSを勝利した
ナチュラルハイが参戦する。データ通りであれば、買い目には入れておきたい。