今週も新潟と札幌の2場開催。新潟では前週と同様、土日で計4鞍のメイクデビューが組まれている。芝の3鞍には東西の素質馬がスタンバイ。ダート1800mの番組では過去にエピカリスやルヴァンスレーヴの他、タガノビューティー、ビヨンドザファザー、コンシリエーレ、ミトノオーなどの活躍馬がデビュー勝ちを飾っている。どの馬が勝ち上がるのか、今年も注目だ。

【8月3日(土)　新潟ダート1800m】

◆ジャナドリア(牡、父ゴールドドリーム、母ターシャズスター、美浦・武井亮厩舎)

　父は現2歳世代が初年度産駒。母系は半姉にエスメラルディーナ(関東オークス)、半兄にコンシリエーレ(オアシスS)、甥にアリーヴォ(小倉大賞典)がいる。「この時期にしては体力があるし、血統やフットワークからもパワー型。ゲートの出が遅いところに課題はあるけど、自分から前に行く気を見せる。そこは競走馬として優等生的なタイプ。どんな競馬をしてくれるか、初戦から楽しみにしています」と武井亮調教師。鞍上はC.ルメール騎手が予定されている。

【8月3日(土)　新潟芝1600m】

◆カネラフィーナ(牝、父Frankel、母ジョイカネラ、美浦・手塚貴久厩舎)

　母はアルゼンチンのG1(ダート1600m、芝2000m)を2勝。本馬が初仔になる。6月の東京で使うプランもあったが、体調が整わずに待機した。「馬体の成長は感じる。まだトモに緩さがあるので、そういう意味でも広いコースは良さそう。ウッドチップより、軽い芝のほうが動けると思う。距離的には芝のマイルぐらいが合いそうです」と手塚貴久調教師。鞍上はC.ルメール騎手が予定されている。

【8月4日(日)　新潟芝1600m(牝馬)】

◆トレヴィ(牝、父スワーヴリチャード、母ドメニカ、美浦・木村哲也厩舎)

　母はブラジルの重賞(芝1400m、芝1600m、芝2000m)を3勝。半兄のヴァルドルチャ(現1勝クラス)は中山の芝1600mで勝ち上がっている。「素直だし、走ることに対して真面目。毎週、追い切りの動きには余裕がある。いいところがありそうです」と太田調教助手。鞍上は坂井瑠星騎手が予定されている。

【8月4日(日)　札幌芝1800m】

◆リアンベーレ(牡、父キズナ、母ファタルベーレ、美浦・手塚貴久厩舎)

　母は米G1・デルマーオークス(芝9F)の勝ち馬。美浦で順調に追い切りの本数を積み、札幌に移動した。「調教の動きはいい。当該週の追い切りは本馬場(芝)に入れる予定。腹太の体形で洋芝は合うんじゃないかと思います」と手塚貴久調教師。鞍上は武豊騎手が予定されている。

(取材・文：竹之内元)