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【札幌新馬戦】良血リアンベーレ 出世レースで一本勝ち!さばき軽く札幌の洋芝合う

スポニチ
  • 2024年07月30日(火) 05時30分
 ◇Road to 2025

 名門・手塚厩舎の素質馬がベールを脱ぐ。札幌日曜5Rにリアンベーレ(牡=手塚、父キズナ)がスタンバイ。昨年は今年の桜花賞ステレンボッシュが快勝した「札幌芝1800メートル」の新馬戦。ほかにもアーバンシックパワーホールと世代限定重賞の常連馬も勝ち上がった“出世レース”だ。鞍上は名手・武豊(55)を予定。両親がG1馬という良血が北の大地で一本勝ち、大舞台へ羽ばたく。

 リアンベーレは8月4日に札幌新馬戦でデビュー予定。7月上旬、ゲート試験に合格した。美浦でしっかり乗り込まれ、19日に札幌入り。順調に調整を続けている。田中助手は「まだ子供っぽいですけど、周囲の環境の変化に左右されるところはないですね」と頼もしそうに話す。

 父キズナは13年のダービー馬。母ファタルベーレは18年米デルマーオークスV、芝でG1勝ちの良血馬だ。今の馬体重は490キロほど。一見、ダート馬のような立派な馬格の持ち主。田中助手は「パワーはありそうですが、さばきは軽い。体は大きいしゴツゴツしてるんですけどダートという印象はなくて、札幌の洋芝が合うのでは」と見通しを語った。「ストライドも大きいし乗りやすい。毛ヅヤもいいし、気性も悪くないです。かなり楽しみですね」と期待を膨らませる。

 24日の1週前追いで力強い動きを見せた。札幌ダートコースで併せ馬。ヴァンショー(3歳未勝利)をじっくり追走し、直線は僚馬の内へ。強めのアクションで追われるとパワフルな脚さばきできっちり先着した。6F84秒5〜1F12秒9。「相手が動かない馬なのでそんなにやってないですけど、それなりに動いていると思います。まだ緩いですが、やれば動くと思いますよ」と田中助手の表情も明るい。今週はコンビを組む武豊とコンタクトを取る予定。「ジョッキーに乗って確認してもらってですね。それで態勢は整うのでは」とうなずいた。

 札幌芝1800メートルの新馬戦は数々の実績馬が勝ち名乗りを上げた出世レース。昨年はステレンボッシュ皐月賞4着アーバンシック。16年にはG1・2勝のソウルスターリング、14年には桜花賞レッツゴードンキが勝ち進んだ。リアンベーレの秘めるポテンシャルは大きな魅力。「競馬を使いながら、どんどん良くなっていきそう」と田中助手。北の大地から飛躍を期す素質馬から目が離せない。

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