馬術
ジャパンの快挙にトレセンも祝福ムードに包まれた。パリ五輪の総合馬術団体で日本が銅メダル。馬術として92年ぶり、団体として初のメダル獲得となった。日本代表の大岩義明(48)、戸本一真(41)、北島隆三(38)は明治大学馬術部出身。大学時代に同大学馬術部の主将を務めた池添師は感激しきりだった。「凄かったです。馬術でメダルを獲るっていうのは僕自身、一生ないんじゃないかなと思っていました」と声を弾ませた。43歳の指揮官はメンバーとも年齢が近く「学生時代に大岩さんにはコーチで教えてもらっていましたし、戸本は僕が4年生の時の1年生。知っている先輩と後輩が獲ったというのは本当に素晴らしいです」と続けた。
英国が金メダルで2連覇、フランスが銀メダルだったように欧州勢のレベルが高い。「僕はそれで馬術を諦めたので」としつつ「今は個人でも入賞しています。ヨーロッパに本腰を置いてやっていて、そのあたりも大きいかなと思います」と活躍の要因を分析した。「僕も負けないように頑張りたいと思います」と意気込んだ。
池添厩舎は
エルムSに2頭出し。
ドゥラエレーデはドバイワールドC5着からの遠征明け。「(函館に)入厩時は体が重い感じだったんですけど、この馬は毎回そんな感じ。やるごとに上向いています」と好気配を伝えた。
ヴィクティファルスは
平安S15着から反撃を期す。「入厩時から素軽い動き。後は精神面だけだと思います」とポイントを挙げた。パリから届いた快挙に刺激を受け、管理馬の好走を期待していた。
◇池添 学(いけぞえ・まなぶ)1980年(昭55)9月2日生まれ、滋賀県出身の43歳。明治大学では馬術部主将。02年に全日本学生賞典馬場馬術競技大会で優勝。今年も馬術の大会に出場している。15年に厩舎開業。
JRA通算2396戦278勝で重賞12勝。父・兼雄氏は元調教師、兄・謙一は
JRA騎手。
《中大馬術部出身の尾形師も旧友祝福》中央大学馬術部出身の
尾形和幸師(48)は銅メダルメンバーで明治大学馬術部出身の大岩義明と同学年。尾形師は「凄いこと。大岩くんは大学時代から格が違った。卒業後1年間はサラリーマンをやっていたけど、もう一度馬術がやりたいと海外に行った。バイタリティーが凄いし、人としても尊敬しています」と学生時代から親交が深い旧友の活躍を祝福した。
スポニチ