「
エルムS・G3」(8月4日、札幌)
2歳12月に未勝利戦を制し、そこから3連勝で青竜Sを勝利。昨年のJDダービー4着以降は不振に陥っていた
ユティタムに復活ムードが漂っている。かつて海外の大舞台も意識させた好素材が、重賞タイトル初制覇を狙う。
2番人気に推された昨年7月のJDダービーは、暑さがこたえたこともあって4着。復帰戦となった11月の
福島民友Cは1番人気6着で、続く
神奈川記念も3着に敗れた。山田助手が「ガタッときて崩れてから、なかなか立て直すことができませんでした」と振り返るように、夏バテが尾を引いた影響で思うような成績を残せなかった。
ようやく本来の走りができるようになったのが、2走前の
オアシスS。好発から3番手を確保すると、最後は
ペリエールや
オメガギネスなど強力メンバーの猛追をしのぎ切った。続く
アハルテケSは10着に敗れたが、59キロに加えて時計の速い重馬場。「併せ馬になったら弱いところがあるので」と気ムラな面を見せたことも響いた。ただ、力差での敗戦ではなく、酌量の余地は十分にある。
「リステッドで満足するような馬ではありません」と、腕利きの同助手が
ビッグタイトルを見据える
ジャスティファイ産駒。「動きは抜群だし、コンディションは良さそう」。上昇気流に乗る素質馬が、まずは重賞ゲットといく。
提供:デイリースポーツ