「新馬戦」(8月4日、新潟)
新潟、札幌での2場開催が続く今週も期待の2歳馬が初陣を迎える。日曜新潟2R(牝・芝1600メートル)に臨む
サリーチェ(牝2歳、父
ドゥラメンテ、栗東・池添)は、兄にG1馬
サリオス、姉に
サラキアや
サフィラを持つ良血。デビュー戦から目が離せない。
活躍を約束された血統が真夏の越後路で早くもベールを脱ぐ。日曜新潟2Rで初陣を迎える
サリーチェ。素質あふれる軽快な走りが注目される。
兄に19年
朝日杯FS勝ち馬で20年ダービー2着の
サリオスがおり、姉の20年
エリザベス女王杯&
有馬記念2着の
サラキア、今年の
オークス(13着)にも参戦した
サフィラは池添厩舎の管理馬だ。「この馬も牧場での評判も良かったですし、厩舎の中でも1、2位を争うぐらいの評価です」と池添師の自信は相当だ。
姉は体の線が細く
サラキアが本格化したのは古馬になってから。
サフィラは早期デビューを飾るも、クラシック戦線では馬体の維持に苦労した。牝馬は奥手に出る血統の印象だが、この馬はひと味違う。「姉は食いが細かったけど、この子はカイ食いがすごく良くて気性も一番扱いやすい。それでいて切れのある動きで走りの質はすごくいいですね」。体質の強さも持ち合わせているのは頼もしい。
24日に栗東CWで3頭併せを行うと、続けざまに日曜にも単走で調整。「日曜は実質3F追いでしたが、抜群の動きです」と指揮官が説明するように、長めにゆったりと入ると3F38秒0、ラスト2Fは11秒4-11秒1の加速ラップを軽々と刻んだ。「先々も楽しみな血統。不安なくこの時期にデビューできるのは何よりも大きい」。ルメールを鞍上に、クラシック戦線の主役に名乗りを上げる。
提供:デイリースポーツ