7月いっぱいで
JRAの騎手免許を返上し、1日付で兵庫県競馬の騎手として再スタートを切った
小牧太(56=
中塚猛)が、園田競馬の10R終了後、西ウイナーズサークルでファン紹介セレモニーに臨んだ。
開口一番「ただいまー」とファンに呼びかけ、大きな拍手を浴びた。「園田が大好きなので戻ってきました。この熱気のある競馬場が大好きです。今までの
小牧太から脱却して、スマートに乗りたい」と抱負を語った。
第3の騎手人生。夢はと聞かれ、こう答えた。「今までの経験を全て出して、園田から全国一の馬が出てくれたら。
JRAのG1を勝つような馬を。見返してやりたいですね。まあ、夢ですが…、できると思うので」。この決意表明には大きな拍手が上がった。
すでに1日早朝には園田で調教に騎乗。「20年ぶりに
松本幸祐君と併せ馬しましたよ。園田は砂も良くなって乗りやすかった」
復帰後の初騎乗は14日の予定。「一生懸命に乗って1つでも馬券に絡みたい。お酒も控えていますよ。恥ずかしい競馬はできないので今日から走り込みます」と笑顔で語った。
小牧は
JRA騎手としてラスト騎乗となった7月21日の小倉12Rで12番人気モスアカボスをVに導き、まさに有終の美を飾った。
小牧の騎手人生は85年、兵庫でスタート。兵庫リーディングを10度獲得。地方通算3376勝を引っ提げ、04年に
JRAへと移籍した。
JRAでは11741戦911勝。重賞34勝を挙げ、G1は08年
桜花賞(
レジネッタ)、09年
朝日杯FS(
ローズキングダム)を制した。
スポニチ