ＪＲＡは２日、松若風馬騎手（２８）＝栗東・フリー＝が午前３時２０分ごろ滋賀県草津市内で自動車を運転していたところ、道路交通法違反容疑（酒気帯び運転および物損事故）で滋賀県警察に検挙された事実が判明したと発表した。日本中央競馬会競馬施行規程第１４８条第２項により、本事案を裁定委員会に送付するとともに、同条第４項により、３日から裁定委員会の議定があるまで騎乗停止処分になる。今週末に騎乗予定だった土曜新潟の４鞍、日曜新潟の５鞍は全て乗り代わりとなった。

　松若は１４年に栗東・音無厩舎からデビュー。１年目は４７勝を挙げて最多勝利新人騎手賞を獲得した。１５年に小倉記念（アズマシャトル）で重賞初制覇を飾ると、２０年にはモズスーパーフレアで高松宮記念を制し、Ｇ１初勝利を達成した。その後もコンスタントに勝ち星を重ね、ＪＲＡ通算４７６勝（８月２日現在）をマーク。２１、２２年にはフェアプレー賞を受賞していた。先週の土曜は新潟で一日３勝の固め打ちをするなど、今年はここまでＪＲＡで１７勝を挙げていた。

　競馬界では過去に、角居勝彦元調教師が１８年７月６日に、自身が運転する車とワンボックスカーが出合い頭に衝突し、道路交通法違反容疑（酒気帯び運転）で滋賀県の草津警察署に現行犯逮捕されたことがある。後日、裁定委員会が開かれ、半年間の調教停止処分が科せられていた。

　０５年２月２４日には、石神深一騎手（４２）＝美浦・フリー＝が茨城県阿見町内で酒気帯び運転による物損事故を起こして土浦警察署に逮捕され、同２５日から６月２４日までの４カ月間の騎乗停止処分となっていた。

提供：デイリースポーツ