「
レパードS・G3」(4日、新潟)
ダート界に新星が誕生した。1番人気の
ミッキーファイトが直線抜け出してデビュー4戦目で重賞初制覇。ダート3冠最終戦の
ジャパンダートクラシック(10月2日・大井)への優先出走権を獲得した。同レースへの参戦を表明している
ケンタッキーダービー3着の
フォーエバーヤング、
東京ダービー覇者の
ラムジェットとの対戦へ期待が高まる。2着は11番人気の
サトノフェニックス、3着は6番人気の
ミッキークレストが続いた。
完勝で初タイトルを獲得した。
ミッキーファイトが先に抜け出した
サトノフェニックスを直線で手応え良くかわし、重賞初制覇を挙げた。「初めて乗せてもらった時から能力を感じていた馬ですから、負けられない一戦だと思っていました」。戸崎圭はほっとした様子で汗をぬぐった。
道中、好位の内から向正面で外へ。前を見ながらタイミング良く仕掛けた。「(1)枠だけが気掛かりで、どのあたりになるかと思ったのですが、いい形になりましたね」と理想的なレースができたことを喜んだ。田中博師も思いは同じだった。「【1】枠(1)番だけは心配でしたが、上手に運んでもらえました」。ダート界の一線級を担える器との期待馬にタイトルを獲らせることができて安堵(あんど)する。
この勝利で
ジャパンダートクラシックへの優先出走権を得た。指揮官は「暑い中で走りましたし、この馬の体質を見ながらになると思います。先を見たローテを考えてあげたい」と次走は明言しなかった。既に
フォーエバーヤング、
ラムジェットが参戦を表明しており、出走となればファンの楽しみは増える。
戸崎圭は「今後、成長もあると思う。(ユニコーンSや
東京ダービーで)上位の馬にリベンジということになると思います」と力を込める。
トランセンドや
ホッコータルマエも輩出した盛夏の出世レース制覇を勲章に、飛躍の秋に向かう。
提供:デイリースポーツ