今週の注目は新潟日曜5R芝1600メートル戦。当初出走予定だった
アーモンドアイの初子
アロンズロッドのデビューは延期となったが、それでも多くのスター候補がスタンバイしている。中でも評判が高いのは祖母に重賞3勝
ビハインドザマスク、姉に重賞2勝
マスクトディーヴァを持つ良血
マスカレードボール(牡=手塚)。調教では非凡な瞬発力を見せており、その素質は計り知れない。
華麗なる“マスク一族”の大器、
マスカレードボールが仮面を脱ぐ。祖
母ビハインドザマスクは重賞3勝(00年
セントウルS、01年
スワンS、02年
京都牝馬S)を挙げた名牝。半姉
マスクトディーヴァ(父
ルーラーシップ)は昨年
ローズSを1分43秒0のレコードで勝利し、続く
秋華賞では3冠牝馬
リバティアイランドの2着。今年は
阪神牝馬Sを制しヴィクトリアMで3着と牝馬戦線をけん引する実力馬で、当然
マスカレードボールへの期待は大きい。
Wコースでの調教では、その血統にたがわぬ動きを披露している。7月17日には重馬場で時計が出にくい状況ながら、馬なりでラスト1F11秒6を楽々マーク。大きく先行した
コンソレーション(6歳2勝クラス)を軽くいなし、最後はあっさり半馬身先着した。24日にも余力十分に同11秒5と抜群の伸びを見せると、1週前追いでは鞍上の戸崎が引っ張り切りのまま同11秒3。祖母、姉も見せた一族特有の極上の瞬発力をこの馬も備えている。
フィエールマン、
シュネルマイスター、
ソールオリエンス…。数々の名馬を育ててきた手塚師も素質の高さに驚きを隠せない。「追うたびに良くなっている。走り出すとグイグイ伸びていく感じの馬。まだ筋肉などは良くなる余地があるけど、いい馬だと思います」。初戦の舞台は日本最長、約650メートルの直線を誇る新潟外回りマイル戦。脈々と受け継がれる“切れ者”の血が越後で騒ぐ。
≪多くの名馬出た舞台≫新潟マイルの新馬戦勝ち馬からは
オルフェーヴル、
ジャスタウェイ、
ラッキーライラックなど多くの名馬が出ている。昨年3冠牝馬
リバティアイランドも22年7月30日の当舞台でデビュー。上がり3F31秒4と究極の切れ味を発揮し3馬身差Vを飾った。
スポニチ