「新馬戦」(11日、新潟)
注目の良血馬が夏の越後でベールを脱ぐ。
マスカレードボールは、昨年の
秋華賞2着で重賞2勝馬
マスクトディーヴァの異父弟。名門・手塚厩舎が送り出す素質馬が、初戦から能力全開といく。
続々と
ドゥラメンテのラストクロップが勝ち上がるなか、“真打ち”とささやかれる大物が登場する。日曜新潟5R(芝1600メートル)でデビューする
マスカレードボール。祖母は重賞3勝馬
ビハインドザマスクで、異父姉に23年ローズSと今年の阪神牝馬Sを制した
マスクトディーヴァがいる良血だ。
当初は翌週のデビューを予定していたが、仕上がりが早く進んだため前倒しに。7月31日は戸崎圭を背に美浦Wで3頭併せを行い、馬なりで6F84秒3-38秒1-11秒3の俊敏な走りを披露して併入した。手塚師は「再入厩後の1本目から動けていたし、デビュー前としては十分にレベルが高い。いろいろと調教を工夫しながら課題をクリアして行きっぷりも良くなってきた」とうなずく。
動きに関しても文句なし。「スナップが利いた走りをする。加速してからのフォームがいいし、広い新潟の外回りコースは良さそうだね」。馬体は450〜460キロ台と薄手に映るが、名馬の父から運動神経の良さを受け継いだ。
あとは平常心でレースに臨めるかどうかだけ。指揮官は「発汗が多く、気負う面がある。
ドゥラメンテはそういうところがあるからね。能力は高いと思っているし、スタートを決めてうまくポジションを取れればチャンス十分だよ」と期待を寄せた。
馬名の由来は“仮面舞踏会”。華麗に
ステップを踏み、先頭でターフを駆け抜ける。
提供:デイリースポーツ