サマーマイルシリーズ第3戦「第59回
関屋記念」の最終追いが7日、東西トレセンで行われた。美浦では22年
クイーンC以来、約2年半ぶりの重賞制覇を狙う
プレサージュリフトがWコースで万全の最終リハ。余力たっぷりに力強いフットワークを見せた。
2つ目の重賞タイトル獲得へ態勢は整った。
プレサージュリフトはWコースで3頭併せを消化。道中は2番手をゆったり追走。1馬身前に
キングズブレス(3歳1勝クラス)を置き、1馬身後方から
クライスレリアーナ(2歳未勝利)が追走する形。直線は2頭の間へ入ると力強いフットワークでグッと加速。馬なりのまま余力たっぷりに併入した。5F67秒8〜1F11秒7。太田助手は「実戦を想定した追い切りでした。後ろから来られてもしっかり反応していたし、最後まで
ポジティブに走り切っていた」と納得の表情を浮かべた。
前走メイSは骨っぽい牡馬相手に快勝。直線は4番手外から上がり3F33秒8の脚を繰り出し、きっちりと前を捉え切った。「競馬っぷりが変わってきた。最近はスタートが安定して前で競馬できるようになっている。いろいろな騎手がポジションを取る競馬を教えてきたことで、ゲートを出てから能動的に位置を取れるようになってきた」と太田助手。デビュー当初は後方一手の競馬が続いたが、徐々に先行力が安定。好位から鋭い脚を繰り出せるようになった。
22年
クイーンC以来、2年半ぶりの重賞制覇が懸かる一戦。太田助手は「能力自体は持っているので何とか(タイトルを)2個、3個と…」と愛馬への思いを口にする。今回は【2121】と好相性を誇る8F戦。新潟は初参戦となるが、直線の長いコースは“真価”を発揮するには絶好の舞台。「新潟マイルは前半ゆったりと流れる傾向にあるから、ゲートを決めていいところに収まれば。何とか頑張ってほしい」と言葉にも力がこもる。
一歩ずつ成長を遂げてきた
プレサージュリフトが、越後路のターフで底力を存分に見せつける。
《直近10年で2頭V!木村厩舎牝馬が好相性》
関屋記念は直近10年で牝馬のVが3頭。そのうちの2頭、18年
プリモシーンと23年
アヴェラーレが木村厩舎の管理馬。木村厩舎の牝馬にとっては好相性のレースだ。
プリモシーンはのちに19年
ヴィクトリアマイル2着、20年
東京新聞杯Vとマイル路線で活躍。
プレサージュリフトも厩舎の先輩に続けるか。
スポニチ