「関屋記念・Ｇ３」(１１日、新潟)

　東の若武者がターフに帰ってくる。７月の福島開催終了後、虫垂炎の手術で休養していた菅原明良騎手（２３）＝美浦・高木＝が、心身とも万全の態勢を整えて３週間ぶりに実戦復帰する。日曜新潟メインの関屋記念にはオニャンコポンとのコンビで登場。今年の宝塚記念を制した若手有望株の手綱さばきに注目だ。

　充電を終えて全力騎乗を誓う。７月の福島開催終了後に虫垂炎の手術を受けた菅原明が、３週間ぶりに実戦復帰する。「７月２４日に手術を受けて、２７日に退院しました。もう心配はいりません」と笑顔を見せた。

　調教騎乗も再開。「約２週間ぶりに馬に乗りましたが、感覚は変わらなかったですね。体の状態も良かった。リフレッシュできたし、気持ちを入れ替えて頑張れます」と心身の万全を報告した。

　関屋記念でコンビを組むのはオニャンコポン。馬は温泉のある函館で調整されており、小島師は「最初は温泉に入っても落ち着かずにバシャバシャしていたけど、今はじっくり浸かって楽しんでいますよ。今週の追い切りも見たけど、いい動きをしていてホッとしました」と状態の良さに太鼓判を押す。「（菅原）明良も素質を買ってくれているし、（近２走で騎乗した）菱田も褒めてくれた。あとは輸送さえクリアしてくれれば」とうなずく。８日に新潟競馬場に向けて出発した。

　今回は３戦ぶり、１１回目のタッグ結成。２２年京成杯など、全３勝を自らの手綱で挙げてきた。菅原明は「新潟コースはこの馬に合っていそうですね。調子が良ければいい競馬ができそう」と好戦をイメージする。同レースには４年連続で騎乗しており、２１年には６番人気カラテで２着に好走。復帰週から大暴れといく。（デイリースポーツ・刀根善郎）

提供：デイリースポーツ