「
関屋記念・G3」(11日、新潟)
目下3年連続で
米子Sの覇者がシリーズ王者に輝くサマーマイルシリーズ。現在、
アルナシームに次ぐ8ポイントを獲得している
トゥードジボンが、ここを制して王手をかける。
同馬にとっては初タイトルが懸かる一戦。これまで5度の重賞挑戦では、今年の
京都金杯3着が最高着順だ。
東京新聞杯、マイラーズCはいずれも10着に敗れたが、四位師に悲観の色はない。「
金杯の後は駄目だったけど、みんな通る壁。重賞となるとラップが緩くても周りの圧が違う。敗戦を繰り返して馬は順応していくからね。プロ野球でも高卒でいきなり活躍する天才もいれば、大学、社会人を経て活躍する人もいる。この馬は後者。経験を積みつつ着実に地力をつけている」。信頼は厚い。
「当初から狙ってきた」というサマーシリーズ。課題だった速い時計にも対応して初戦の
米子Sを制したのが成長の証しだ。次の舞台は初の新潟。左回りは3戦して未勝利だが、「数を使っていないだけで気にならない」とトレーナー。「この馬は重賞を獲れる馬。天気も晴れて馬場がいいのも味方になる」。たたき上げの5歳馬が越後路から夏のマイル王へのし上がる。
提供:デイリースポーツ