サマーマイルシリーズの第3戦。ほぼ平坦、広い新潟競馬場の外回りコースを使ったワンターンのマイル戦。スタート地点から3角まで約550mで、最後の直線は659m。それゆえ、前半のペースが落ち着く傾向があり、過去10年で最後の3ハロン最速馬は[2-2-2-6]。瞬発力というよりも、最後まで持続するスピードが問われるケースが多い。1番人気馬は[3-1-3-3]で、3番人気以内馬は[5-2-5-18]とやや苦戦傾向だ。
◎
ロジリオンは
NHKマイルC3着で、2歳時には
京王杯2歳S2着もある。これまで徹底して左回りを選んできた
サウスポーで、一度も掲示板を外していない堅実派だ。一瞬の脚というよりもジリジリと伸びる末脚が武器。前走のパラダイスSは道中不利があってポジションが下がってしまったのが痛かった。それでもメンバー最速の末脚で追い込んで勝ち馬から0.5秒差4着。1番人気に応えることはできなかったが、評価を大きく下げることもなさそうだ。巻き返しに期待したい。
〇
プレサージュリフトは
クイーンC優勝馬で、中京競馬場で行われた
京都金杯3着、
東京新聞杯3着と牡馬に交じって健闘を続けて来た。全3勝を左回りで記録しており、左回りのマイル戦は[2-1-2-0]。この距離では
桜花賞以外では崩れていない。前々走は案外だったが、
オークス5着があるくらいだから、1400mは少々忙しかったかもしれない。近走は前目のポジションで勝負できるようになっており、前走は半マイル通過47.6秒の流れを好位追走、最後はしっかりと前を捕らえた。同じような競馬ができればチャンスが広がる。
▲
ディスペランツァは
アーリントンカップ優勝馬。2歳時は2000mのレースを選んで使われていたが、3歳春はマイル路線に転じて2連勝。
NHKマイルCは若干の出負けから後方待機。直線の坂部分で伸びかけたところで前をカットされてブレーキをかける不利があり、悔いが残る競馬だった。とはいえ、初の左回りでやや外に張りながらの競馬だったことが少々気になる。
△
ディオは
米子S2着馬。堅実な馬で2歳秋のデビューから掲示板を外したのは1度だけ。左回りのマイル戦も[0-2-1-1]と無難にこなしている。やや決め手に欠けるところがあるので、この舞台は適しているはずだ。マイル重賞に勝っている△
パラレルヴィジョン、新潟コース[1-2-0-0]の△
ジュンブロッサムと、すんなり先行できればしぶとい△
トゥードジボンも押さえておきたい。