すっかり厳しい暑さが続くようになった今日この頃。世間に目を向ければ、もう夏休みの季節だ。子どもも大人もワクワクする時期だが、“宿題”も気になるもの。そこで、netkeibaでは「競馬好きのための読書感想文」と題して、競馬にまつわる本を紹介。これで今年はもう大丈夫!? 第三回は小川隆行氏・ウマフリ著の『競馬 伝説の名勝負 G1ベストレース』。
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競馬ライター・編集者の小川隆行氏とウマフリの編集者たちがレースごとにベスト3を決めて紹介するのが本書である。
競馬に関するベスト3という企画は、よくあるものだが、一方でレースに限らず極めて難しいものでもある。なぜなら判断基準が一つではないからだ。見ている年代はもちろん、好きな馬が出たレース、レース内容、はたまた当時置かれていた選定者の環境などにおいても大きく変わるからだ。逆に言えばその幅広さが競馬の魅力ともいえる。
そんな難題に対して一つの回答をしたのが本書だ。「歴代最高の名勝負は何か?」。このざっくりとした問いに対して、G1・27レース別にベスト3を選出、「いつまでも語りつぎたい伝説の名勝負」として全81戦を振り返っている。
読み始めてみると意外な馬がランクインしていることに気づく。特に3位に挙げられる馬は渋い馬が多い。この理由は最後の「おわりに」で明かされる。このルールがあったからこそ様々な馬が取り上げられていることが分かるのである。
そして、そのあとがきでは個人的な記憶が競馬の思い出のレースによって思い出されるということも書かれている。ぜひ、みなさんも本書を読みながらレースとご自身の記憶を重ねて欲しい。
【書籍情報】
◆出版社:講談社
◆ページ数:256ページ
◆定価:1,200円+税
◆判型:新書判
【プレゼント】
本書をアプリをお持ちの方、抽選で5名様にプレゼントいたします。
応募期間は2024年8月25日(金)23:59まで。
みなさまからのたくさんのご応募お待ちしております。
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