史上初の
日本ダービー馬の戴冠なるか。
シャフリヤール(牡6、栗東・
藤原英昭厩舎)が、
札幌記念(3歳上・GII・芝2000m)で2年5カ月ぶりの勝利を狙う。
シャフリヤールは
父ディープインパクト、
母ドバイマジェスティ、母の父
Essence of Dubaiの血統。母は10年のBCフィリー&メアス
プリント、全兄の
アルアインは17年の
皐月賞と19年の
大阪杯の覇者。そして甥の
アルナシームは今年の
中京記念を制している。
ここまで15戦4勝。3歳時に
日本ダービーを制し、世代の頂点に立った。さらに4歳時の
ドバイSCで2つ目のGIタイトルを獲得している。しかし、その後は8連敗。昨年の
BCターフは
オーギュストロダン(Auguste Rodin)の3着、今年の
ドバイSCは日本馬で最先着の2着。昨年の
札幌記念の11着を除くと大崩れしていないものの、勝ち切れずにいる。明けて6歳。同期の
エフフォーリアや
タイトルホルダーが種牡馬となった中、さらなるタイトルを求めて走り続けている以上、このまま終わるわけにはいかない。
意外にも、
日本ダービー馬は
札幌記念を勝ったことがない。ダート時代の76年には同年覇者の
クライムカイザーが参戦したが、
グレートセイカンの3着。GIIに昇格した97年以降には延べ7頭が出走し、10年の
ロジユニヴァースと18年の
マカヒキの2着が最高着順となっている。
シャフリヤールは歴史をつくることができるか。レジェンド・
武豊騎手との初コンビで、待望の復活Vとなることを期待したい。
【
日本ダービー馬の
札幌記念成績】97年のGII昇格以降、カッコ内は人気
・01年
ジャングルポケット(3歳)…3着(1)
・10年
ロジユニヴァース(4歳)…2着(5)
・12年
ロジユニヴァース(6歳)…14着(7)
・18年
マカヒキ(5歳)…2着(1)
・19年
ワグネリアン(4歳)…4着(2)
・22年
マカヒキ(9歳)…16着(10)
・23年
シャフリヤール(5歳)…11着(5)