「
小倉記念・G3」(11日、中京)
鮮やかな差し切りで、1番人気の
リフレーミングが混戦ムードを断ち切った。前半1000メートル通過が57秒6とハイペースで流れるなか、道中は8番手のインを追走。直線に向いてスムーズに外へ持ち出されると、自慢の豪脚がうなりを上げる。粘り込みを図った
コスタボニータを首差かわし去り重賞初勝利を挙げた。
見事にエスコートした川田は「道中は流れていましたし、この馬はこの馬のリズムで走るしかないので気持ちを大事に。(最終コーナーを回って)届くな、と思いました」と納得の表情で振り返った。V時計は1分56秒5。22年
金鯱賞で
ジャックドールがマークした1分57秒2のコースレコードを楽々と更新した。
高い素質を持ちながらも内へ寄れたり、外へ膨れたりと、乗り難しい気性面が出世を阻んできた。「能力を出すのが難しい馬。でも、馬自身が成長して、かなり穏やかな状態で競馬ができるようになってきました。それがここ最近の成長につながったんだと思います」。このレースでもゴール手前の内斜行で鞍上は戒告を受けたが、それでも着実に成長を遂げる相棒の姿に目を細めた。
七夕賞5着の2ポイントとプラスして計12ポイントを獲得。サマー2000シリーズの暫定首位に躍り出た。「何よりも重賞を勝ち切れたことを褒めてあげたい」と川田。夏の主役からG1の舞台へ-。さらに脚を磨いて、秋の戦いに挑む。
提供:デイリースポーツ