「快足娘」の
ピューロマジック(牝3、栗東・
安田翔伍厩舎)が、
CBC賞(3歳上・GIII・芝1200m)で重賞3連勝に挑む。
ピューロマジックは父
アジアエクスプレス、
母メジェルダ、母の
父ディープインパクトの血統。母は15年の
ファンタジーSの2着馬。半兄の
メディーヴァルが昨年の韋駄天Sの勝ち馬なら、同じく
バグラダスは一昨年の
朝日杯FSの5着馬。自身も含め、デビュー済みのきょうだい3頭は全てオープンまで出世している。
ここまで9戦4勝。4走前の1勝クラスを楽勝すると、続く
マーガレットSでも
ナナオの2着に健闘。しかし、これは序章に過ぎなかった。前々走の
葵Sは8番人気の低評価だったが、17番枠から抜群のダッシュ力でハナへ。リズム良く逃げて、あっさりと重賞初制覇を果たす。さらに古馬との初対決となった前走の
北九州記念でも楽に先手を奪い、悠々の逃げ切り。現役屈指のテンのスピードを生かし、快進撃を続けている。
偉大な先輩に肩を並べることができるか、86年以降、
JRAの1200mの重賞を3連勝した馬は
トロットスター、
スリープレスナイト、
カレンチャンの3頭のみ。いずれもGIを制した名ス
プリンターだ。
ロードカナロアや
ビリーヴ、
ビッグアーサーなど、錚々たるメンツが成し得なかった偉業に向けて、今回も逃げて逃げて逃げまくってほしい。