今週の注目は日曜新潟5R芝1800メートル戦の
チェンジオブハート(牡=田中博)。鮮やかなデビュー2連勝で19年
新潟2歳Sを制した
母ウーマンズハートから受け継ぐポテンシャルは確かなものがありそうだ。母のような切れ味を見せるか、父
ハービンジャーのようにしぶとい脚を使うか。日曜新馬戦は新潟外回りの直線から目が離せない。
真夏の新潟デビューがよく似合うのが
チェンジオブハート。母が新潟の19年新馬戦、
新潟2歳Sを連勝した
ウーマンズハートという良血だ。デビュー前の感触について田中博師は「入厩したての頃は心身ともにかなり緩慢で、どう競走馬らしく持って行けるかという感じでしたが、ここに来て軽さと人への反応が出てきました」と良化を伝える。
母は新潟マイルのデビュー戦で上がり3F32秒0という驚がくの末脚を使って3馬身半差V。退けた2着馬が
マルターズディオサ(20年
チューリップ賞)だから、そのパフォーマンスは特筆ものだった。続く
新潟2歳Sでも上がり3F32秒8をマークして豪快な差し切り。新潟の軽い芝で本領を発揮した極上の切れ味は、息子にも伝わっているのか?師は「現状では瞬発力を生かすようなタイプかと言われたら違うかも。ただ、それが悪いという意味ではありません。最近は軽さも出てきたので、いずれそうなるかも分かりませんけどね」と説明した。
マイルでキレキレだった母に、中〜長距離で活躍する産駒を多く出している父
ハービンジャーをかけ合わせた血統。現時点ではスタミナを生かすような競馬が合っているとの見立てで、デビュー戦は母より1F長い1800メートルを選択した。指揮官は「走りの感じでは距離は持つと思います。まだつかみ切れていない部分はあるが、好素材だと思っているので期待したい」と力強い。5年前に母が鮮烈なデビューを果たした真夏の新潟。自信を持って長い直線を伸びてくる。
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