もう銀メダルはいらない。直近5戦で2着4回と惜敗続きの
ボッケリーニ(牡8、栗東・
池江泰寿厩舎)が、
札幌記念(3歳上・GII・芝2000m)で重賞4勝目を狙う。
ボッケリーニは
父キングカメハメハ、
母ポップコーンジャズ、母の
父ダンスインザダークの血統。母は03年の
スイートピーSで2着、
オークスで6着の活躍馬。半兄の
ラブリーデイは15年に
宝塚記念と
天皇賞(秋)を制するなど重賞を6勝している。
ここまで31戦7勝。重賞は20年の
中日新聞杯、22年の
目黒記念、23年の
鳴尾記念と3勝している。その一方で目立つのは詰めの甘さだ。抜け出すと気を抜く面があり、重賞の2着は何と8回。とりわけ昨秋以降の5戦のうち、
京都大賞典、
チャレンジC、
AJCC、
鳴尾記念の4戦は全てタイム差なしの2着だから、金メダルへ向けあと一歩だ。
今回は近走に比べるとメンバーが強化される印象だが、良く言えば相手なりに走れるタイプなので、十分に食い下がれていい。馬のキャラクターを考えると、2着固定で買うのが正解か。しかしながら、突き抜けて重賞4勝目となれば高配当の可能性もある。いずれにしても馬券のカギを握る馬となりそうだ。