「
札幌記念・G2」(18日、札幌)
洋芝適性を見込んで、好馬体を誇る
ステラヴェローチェが北上。タフな戦いでこそ真価を発揮する
バゴ産駒だけに、北都のスーパーG2で輝きを放つ可能性は十分ある。前走の
安田記念9着はやや距離不足の印象を受けたが、今度は2走前の
大阪杯で4着に善戦した芝2000メートルが舞台。頼れるベテラン・横山典の手綱で巻き返しを期す。
須貝厩舎は先週4勝の固め打ち。特に、札幌では3勝を挙げる活躍ぶりで、小雨模様の13日の朝も厩舎は明るいムードに包まれていた。
ステラヴェローチェを担当する山田助手は、先週のUHB賞を5番人気の
プルパレイで勝利。「うまくいきましたね」と白い歯がこぼれたが、好調の波に乗って今週は
ビッグタイトル奪取を目指す。
この日は角馬場調整。闘志を内に秘めながら、時間をかけてじっくりと体をほぐした。10日には横山典が騎乗し、札幌ダートで6F87秒8-42秒0-12秒6を記録。山田助手は「少し大きめに。ノリさんの感触もよかったみたいです。個人的には、
安田記念の時よりも動きがよく感じました。いい反応に見えましたね」と好感触を口にした。
放牧先のノーザン
ファーム早来から7日に札幌入り。今回は在厩期間が最も短い“10日競馬”にチャレンジしている。「脚元の不安があるので、ギリギリまで坂路で乗れたのはいい。短いスパンでも今のところはうまく行けています」と順調な仕上がりに目を細める。
屈腱炎による1年7カ月の休養から昨秋復帰。不屈の闘志でカム
バックした6歳馬が21年9月の
神戸新聞杯以来、久々の重賞Vを目指す。「
大阪杯(4着)の内容を見ても小回りコースは合うと思う。我の強いところはあるけど、それが競馬に行くといい勝負根性になっている。本当にいい馬なので、僕としては何とか種牡馬にしてあげたい。そのためにも、箔(はく)を付けてあげたいですね」。北都でつかんだタイトルを手みやげに、秋のG1へはずみをつけたいところだ。
提供:デイリースポーツ