「
黒潮盃・S3」(14日、大井)
ダテノショウグンが無傷7連勝を達成。単勝1・1倍のダントツ人気に応えて2つ目の重賞タイトルを手にした。3馬身半差の2着に2番人気の
シシュフォスが入り、上位2頭に「第26回
ジャパンダートクラシック・Jpn1」(10月2日・大井)への優先出走権が与えられた。3着は5番人気の
ムットクルフェだた。
この強さはホンモノだ!無敗の“怪物候補”
ダテノショウグンがラ
イバルたちを一蹴した。
スタートの遅れはご愛嬌(あいきょう)。「ヒヤッとしましたね。2走ボケというか、いつもは上手なのに、きょうはゲートの中で気負っていて」と御神本は苦笑い。後方3番手で1コーナーを回るのは1周競馬になってキャリア初。「有力馬が前にいて、ヨーイドンでは厳しいので自分から」。向正面から外を一気に上がって行くと、先行2騎の真後ろに付けて直線へ。早々に馬場の真ん中から抜け出すと、2キロの斤量差はあったが、最後は外から迫ってきた
シシュフォスを子ども扱いした。
主戦の好判断も功を奏した格好だが、蹄(ひづめ)の大ケガを克服して無傷7連勝を達成。次はもちろん、
ジャパンダートクラシック。最高の形でJRA勢を迎え撃つ。「ここまで人気になるとは…。勝ててホッとしてます」と胸をなで下ろした森下淳師は「まだ爪の状態が100パーセントじゃないので、上がりの様子を見てから」と慎重だが、「春は出られなかったので、元気ならクラシック最後の1冠。挑戦させたい」と前を向いた。まもなく“怪物候補”から真の“怪物”へ。現実味を帯びてきた。
提供:デイリースポーツ