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コロンブスの卵”かもしれない。
サウンドビバーチェの6F挑戦だ。5歳夏にして、あえて1200メートル初起用を決意した陣営は明確なビジョンを持っている。高柳大師は「走ってみないと分かりませんが」と前置きした上で熱い思いを語ってくれた。
「動きを見ても血統的なものからも距離は合うと思っています。
チャレンジャーとして向かいたいですね。状態が良く、動きもいい。夏場に関しては、むしろ調整しやすいですね」
ほとばしる活気が「夏は牝馬」の格言を改めてアピールする。永島が手綱を取った、ここ2週の追い切りが圧巻だった。先週CWコース6F77秒9(1F12秒3)の猛時計。14日の最終追いはいくらか抑えたが、それでも6F81秒2〜1F11秒3で動いた。感触を確かめた鞍上は満足げだ。
「先週が速い時計だったので今週はサラッと。無理はしていません。追い切ると
テンションが上がると聞いていましたが、そんなこともなく3コーナーまでゆったり走れていました」
騎乗依頼を受けてから、これまで騎乗したジョッキーに連絡を取り、VTRを繰り返し見て、イメージを膨らませている。「返し馬だけは気を付けたいと思います」と笑った。
展開も絶好ではないか?単騎逃げが予想された重賞連勝中の
ピューロマジックが回避。代わって
サウンドビバーチェが他馬を抑え、ハナを奪うケースもあり。ハンデ56キロは牝馬にとって楽ではないが実績上位。戦ってきた相手が違う。前走の
ヴィクトリアマイルでも10着とはいえ0秒9差しか負けていないのだ。
半姉
プリンセスムーン(
父アドマイヤムーン)は芝ス
プリント戦で6勝を挙げた快速馬。新潟の千直で3勝し、16年
アイビスSD3着。血の後押しを受け、圧逃もあり得る
CBC賞だ。
スポニチ