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【札幌記念】8歳初老ボッケリーニの出番!?浜中信頼「おじさんで体調の波少ない」

スポニチ
  • 2024年08月16日(金) 05時30分
 サマー2000シリーズ第4戦のスーパーG2「第60回札幌記念」(18日)の出走馬が15日、確定した。札幌競馬場ではボッケリーニが木曜追いを敢行。半兄ラブリーデイ天皇賞・秋を制した、主戦の浜中俊(35)が手綱を取り、芝コースで軽快な動きを披露した。8歳の大ベテランがプログノーシス一強に待ったをかけるか。

 老いてますます盛ん。古豪の活気に陰りは見られない。ボッケリーニは札幌芝コースで浜中を背に最終追い。サトノスフィア(3歳未勝利)を先導役に3馬身追走し、ゴール前でスッと半馬身だけ前に出た。5F71秒0〜1F12秒7。鞍上は「反応、雰囲気を確かめるようにという指示でメニュー通りこなせた。年齢的にもおじさんで体調の波が少ないし、元々攻め駆けする馬ではないので」と納得の表情で引き揚げてきた。

 8歳にして初めての北海道遠征。「気にはなっていたが問題なさそう」と輸送クリアを伝えたのち、浜中のトーンが一気に上がった。「道悪が上手だし、洋芝適性がないわけがないと思っている。少なくともマイナスではないはず。個人的には洋芝、小回り、2000メートルの舞台設定は凄く合っていると感じている」。積み重ねた3つの重賞タイトルのうち2勝が2000メートル。鞍上の予見通りに洋芝でパフォーマンス上昇となれば一気に主役に躍り出る可能性がある。

 G2、G3に限れば21年12月中日新聞杯(4着)以降12戦連続で掲示板を確保している安定株。「勝っても負けても接戦。抜け出すとフワッとする面があって詰めの甘さはあるが、相手なりに走るタイプでウイークポイントが少ない。いつも上位に来てくれて信頼感が大きい」と強敵がそろったここも崩れるイメージはないようで、「何度も乗せてもらって良しあしは理解しているつもり。彼の良さを生かせるように乗りたい」と力強く締めた。

 8歳以上の平地重賞優勝がかなえば、同じ勝負服のダービー馬マカヒキ(21年京都大賞典=8歳)以来となる。「初老」がパリで躍動した今夏、北の大地でもベテランの大奮闘が見られそうだ。

 《近年は“札幌初出走”が活躍》近5年の札幌記念の勝ち馬のうち、北海道シリーズでの出走経験があったのは21年ソダシ(函館新馬戦1着、札幌2歳S1着)のみ。馬場適性が勝負を分けるイメージがあるが、意外にも19年ブラストワンピース、20年ノームコア、22年ジャックドール、23年プログノーシスはいずれも札幌コース初出走だった。今年該当するのはステラヴェローチェノースブリッジボッケリーニの3頭。

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