「摂津盃」(16日、園田)
開催3日目の11Rで行われ、6番人気の
ミステリーボックスが2番手から抜け出して快勝し、重賞初挑戦で初勝利を挙げた。2着は8番人気で僚馬の
ウインドケーヴが逃げて粘り込み、3着には1番人気の
キリンジが道中5番手から直線で外を伸びて入った。
3頭出しで挑んだ柏原誠厩舎がワンツーフィニッシュを決めた。「人気薄だったので緊張はしなかった。吉村騎手の
オーバーディリバーが着外になったのが痛い。3頭での上位独占を狙っていたのに」と指揮官は波乱を演出して満足げだった。
逃げる
ウインドケーヴを
ミステリーボックスが直後で追走。同厩の2頭が終始、レースを支配した。「同厩の逃げを邪魔しないようにした。勝負どころで後ろから来ないのでチャンスだと思った。斤量53キロと前残りの馬場状態が味方してくれた」と
下原理は振り返る。
管理馬では2019年の
ヒダルマ以来となる摂津盃制覇。「仕上がりは良かったし、ブリンカーを装着した効果もあった」と柏原誠師。
ミステリーボックスの今後は未定。「この日の3頭とも休養を考えている」。ジンギが引退し、
ラッキードリームが大井へ移籍した兵庫の中距離路線は戦国時代に突入した。
提供:デイリースポーツ