ダテノショウグンの無傷の7連勝に沸いた今開催のTCK。古馬戦線にも楽しみがあった。船橋で5連勝中だった
ムエックス(牡6=張田)が13日の
サマーナイト賞(A2・B1)で大井初見参。見事、連勝を「6」に伸ばした。
3番枠からスタート。「前へ行こうかなと思ったが、逃げそうな馬もいたし、せっかくの内枠だったので」と
張田昂。得意のパターンを封印して4番手のインを追走した。
「もっと流れるかと思ったが、周りが自分の馬を意識してかペースが遅かった。道中はポケットに吸い込まれそうになった。あそこに入ったら簡単には出させてくれない」。走る気満々の相棒を懸命になだめて前とのスペースを確保した。
鞍上の判断が奏功して、直線手前でスムーズに外へ出すことに成功。力強く脚を伸ばして先行勢を捉えると、内から突っ込んできた2着馬との追い比べを制し、先頭ゴールを駆け抜けた。
8馬身差で圧勝した前走から一転。半馬身差の辛勝に「馬が強くて助かった」と安堵(あんど)の表情。その一方で「クラスが上がって流れが速くなった方がいい。差す競馬ができたのも生きてくる」と収穫を口にした。
レースを見守った張田師は「いずれは
スマイルウィと戦うことになるな」と重賞6勝を誇る厩舎の看板馬の名を挙げた。連勝街道を突き進み、いざマイル重賞戦線へ。
ムエックスの進撃から目が離せない。(大沢 太久)
スポニチ