「
CBC賞・G3」(18日、中京)
6番人気の
ドロップオブライトが、好位から鮮やかに抜け出して重賞初制覇を決めた。管理する
福永祐一調教師(47)=栗東=は、開業初年度でうれしい重賞初Vを達成した。鞍上の幸は10年
ヘッドライナー以来となる
CBC賞2勝目となった。勝ち時計は1分7秒5(良)。
首差の2着には勝ち馬と併せ馬のような形で一緒に伸びてきた3番人気の
スズハローム、3着には逃げ粘った2番人気の
グランテストが入った。
殊勲の幸は「本当にうれしいです。
福永祐一厩舎の重賞初制覇が僕でいいのかなと思います」と苦笑いを浮かべつつ、「内枠だったのでうまくさばければいいレースができると思っていました。4コーナーでは手応え十分でしたし、何とか前をつかまえられれば、後ろはしのげるという手応えはありました。ここに向けてこん身の仕上げをしてくれましたし、変な競馬はできないと思っていました」と充実の汗をぬぐっていた。
節目の勝利を手にした福永師は「1番枠を最高に生かしてくれました。スタートを出てポジションを取って完璧な競馬でした。枠も良くてジョッキーがいい騎乗をしてくれました」と騎手時代の先輩である幸の手綱さばきをたたえる。「自分としてはいい状態で出せて、それだけで満足感もあって、後はおまけみたいなものです。ジョッキーが頑張ってくれて、狙っていたレースで勝てて幸運だったと思います」と喜びを口にした。
「これでスタッフの士気も上がると思うし、最近勝てていなかったけど、やるべきことをやれば、結果はついてくると思っていました。メイチに仕上げて今回は体も増えていたし、馬もこちらの調整にしっかりこたえてくれました。重賞を勝てたことで厩舎の自信にもなるし、いい馬を引き継がせてもらって改めて恵まれた環境にいるなと思いました」と、愛馬の奮闘や周囲のサポートに感謝していた。
提供:デイリースポーツ