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【札幌記念】ノースブリッジ 重賞3勝目 北の大地でG1馬3頭を完封 岩田康「完璧に近いレース」

スポニチ
  • 2024年08月19日(月) 05時30分
 北の大地のスーパーG2「第60回札幌記念」が18日、札幌競馬場で行われ、岩田康誠(50)騎乗の5番人気ノースブリッジがG1馬3頭を蹴散らし重賞3勝目を挙げた。単勝1・3倍のプログノーシスは4着に敗れ、同レースの1番人気は13連敗となった。

 4角で勝負あり。ノースブリッジが直線入り口で先頭に立ち、独走に持ち込んだ。後続に影をも踏ませぬ完封劇。ガッツポーズの岩田康は「初めて完璧に近いレースができた。この馬の凄い瞬発力を見せつけることができた」。2歳時の初騎乗から3年8カ月、16回目のタッグだった相棒に最大限の賛辞を贈った。

 アウスヴァールのマイペースの逃げは前半5Fが60秒5。ノースブリッジは大外枠から2番手を確保。「これまでは前半力んで体力が削られていたが、カタールや香港に遠征して馬自身が充実してきた。(1周目の)ゴール板ではもう自分のペースで走れていた」と折り合いは抜群。3〜4角のコーナリングで後続を引き離す必勝パターン。この中間も付きっきりで稽古をつけた鞍上は「今までやってきたことが今日の走りにつながった」と気持ち良さそうに汗を拭った。

 見守った奥村武師は「ジョッキーが教育して、うまく導いてくれた。4角で決着がついたね」と最敬礼。「走るたびに前進してくれる馬で、(成長は)まだ止まっていない。もう一つ、二つ上があると思う。なかなか凄い馬」とさらなる躍進を確信する。秋の最大目標は香港国際競走(12月8日、シャティン)。「これで香港カップに選んでもらえると思う。この強さを見たら、やっぱりいつかどこかでG1を獲らせたい。それがわれわれの責任」と力強く締めくくった。秋の始動戦は未定だが、「去年とは違うところを見せたい」と岩田康。晩成の父モーリスの血が騒ぐ6歳秋シーズン。G1タイトルがはっきりと見えてきた。 

 ノースブリッジ 父モーリス 母アメージングムーン(母の父アドマイヤムーン)18年1月24日生まれ 牡6歳 美浦・奥村武厩舎所属 馬主・井山登氏 生産者・北海道新冠町の村田牧場 戦績18戦7勝(うち海外2戦0勝、重賞3勝目) 総獲得賞金3億2425万8400円 馬名の由来は北+橋(人名より)。 

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