今週はサ
マースプリントシリーズ第5戦「第19回
キーンランドC」を取り上げる。
スプリンターズS(9月29日、中山)の優先出走権が与えられる一戦。今年も好メンバーがそろった。過去10年の傾向を分析、データ班が勝ち馬を導き出す。
【
ステップ】北海道連戦組が毎年、好成績を収めている。王道の函館ス
プリントS組は【3・2・3・27】で5連対。勝利数ではトップと優位に立つ。次いでオープン特別のUHB賞組が【2・2・1・40】。勝率や連対率で見劣りするものの、同じ洋芝や滞在競馬を考慮すればいずれも重要
ステップであることに違いない。連対馬の最長間隔Vは
NHKマイルCから直行の16年
ブランボヌール。5月以降に出走していない馬にとっては厳しい。
【性齢】牝馬の活躍が顕著だ。牡馬&セン馬の【3・5・5・82】に対し牝馬が【7・5・5・42】で“夏は牝馬”の格言通り。年齢別勝利数は4歳がトップ。5歳が続き、この2世代が中心と考えていい=表。6歳以上は21年3着
セイウンコウセイ以降、馬券圏内から遠ざかる。3歳馬の取捨は重賞実績の有無。16年1着
ブランボヌール(
函館2歳S1着)、2着
シュウジ(小倉2歳S1着)、21年
レイハリア(
葵S1着)、22年2着
ウインマーベル(
葵S1着)と早い時期に重賞を制していた。
【騎手】近年は
ワールドオールスタージョッキーズと同じ週に行われるため、国内外からトップジョッキーが数多く参戦する。腕比べも楽しみの一つ。ルメールが5度騎乗して【2・1・0・2】で良績を残す。他に複数連対はモレイラと川田。戸崎、坂井、浜中が1勝ずつを挙げている。
【結論】5歳牝馬
モリノドリームを猛プッシュ。青函Sからの
ステップは【0・0・1・2】とサンプル数が少ないが、良績を残す北海道連戦組のカテゴリーに入る。3着に入った一昨年の
ヴァトレニは青函Sを勝っての参戦だった。5勝全てが北海道の洋芝巧者。初コンビを組むルメールは先週9勝と大暴れ。頼もしき鞍上を背に、連勝で重賞タイトルをつかむ。 (データ班)
スポニチ