欧州競馬の芝中距離路線で中核を担うG1の一つ、
英インターナショナルSが21日(日本時間23時35分)、
イングランド北部のヨーク競馬場で行われる。23年の
菊花賞馬
ドゥレッツァが日本馬として19年
シュヴァルグラン(8着)以来の参戦。19年ナッソーS
ディアドラ以来、日本馬による英国G1・3勝目を目指す。
JRAは同レースの馬券をインターネット発売する。
ドゥレッツァは決戦前日の20日、ヨーク競馬場で最終調整。尾関師が見守る中、芝コースで約3Fのキャンター。その後、本番同様に馬道を通過してパドック入りし、数周回った。尾関師は「気持ち緊張している感じはあるけど、落ち着いて、良い下見ができました。私自身、事前に競馬場を下見して、ほぼ平たんで日本馬に向くコースだという印象を持ちました。今日の感じなら、力を出してくれると思います」と好感触。芝2000メートルは
金鯱賞2着など【2・1・1・0】。「ポテンシャル的にはむしろ負けていないくらいと考えています」と期待した。
▽ヨーク競馬場 英国の首都ロンドンから北に300キロほど行ったノースヨークシャー州ヨークにあり、競馬場の公式サイトによると1731年に初めてレースが開催された。1843年に創設された「イボア
フェスティバル」は毎年8月に4日間にわたって行われるヨーク最大の開催。その初日にインターナショナルSが組まれている。コースは左回りの芝のみで1周3200メートル、直線は900メートルとたっぷり距離があり、見応え十分の追い比べが繰り広げられる。高低差2.4メートルほどで英国の競馬場にしては起伏が小さく、ほぼ平たん。枠順や脚質による有利不利は小さいが2050メートルに関してはスタート後、すぐに緩いカーブに差しかかるため前に行くなら内枠の方がいい。09年インターナショナルSを制した
シーザスターズの勝ち時計2分05秒29がコースレコード。
▽天気と馬場 20日時点の馬場状態は良(GOOD TO FIRM)。20日午後ににわか雨の予報があるが、21日は曇り予報。レースは良馬場で行われる見込み。
スポニチ