96年の
皐月賞を制した
イシノサンデーが老衰のために18日に死んだことが明らかになった。日本軽種馬協会が20日、発表した。31歳だった。
95年に栗東・山内厩舎からデビュー。
皐月賞で重賞初Vを飾り、同年交流重賞のダービー
グランプリを勝つなど、芝&ダートの二刀流で活躍した。22戦6勝(うち重賞3勝)。98年に引退し、翌99年にJBBA下総種馬場で種牡馬入り。七戸、九州、静内のJBBA種馬場で16年まで種牡馬として供用された。
同馬の主戦であり、
皐月賞で人馬ともG1初Vを飾った
四位洋文調教師(51)=栗東=は「大往生ですよね。
サンデーサイレンス産駒のはしりで、デビューから乗せていただいて、若い自分にとっても自信になった馬でした。
皐月賞を勝って、古馬になってからも
京都金杯を勝ってくれてね。騎手・
四位洋文をつくってくれた一頭です。多くのことを教えてくれました」と感謝。「種馬としてはステークスウイナーは出なかったけど、静内では先生のようなこともやっていたと聞いていました。安らかに眠ってほしいです」と追悼した。
静内種馬場の遊佐繁基場長は「無事之名馬を体現し、31歳という長寿を全うしました。優れた指導馬としても活躍し、多くの人材を育て上げるとともに、多くのファンから愛され、穏やかな余生を過ごしていました。ご支援いただいた皆様に心より感謝申し上げます」とコメントした。
提供:デイリースポーツ