「インターナショナルS・英G1」(21日、ヨーク)
日本から挑戦する
ドゥレッツァは、レース前日の20日に決戦の地となるヨーク競馬場でパドックやコースの一部をスクーリングした。尾関師は「多少ナーバスな雰囲気になっているものの、特にイレ込むこともなく下見できました」と語った。
ヨーク入り前にはニューマーケットで調整されていたが、この時もおとなしいそぶりだった。「基本的におっとりした性格で、それも海外遠征を考えた時に向いていると思えた要因の一つです」。過去にフランスや香港、ドバイなど、海外遠征経験も豊富な尾関師だからこその
ジャッジだ。
「イギリスは初めてですが、限られた時間で目標へ向けてどうアプローチするべきかなど、過去の(厩舎の)遠征が役に立っているのは間違いありません。調教コースに関してはドバイや香港等は競馬場だけで行わなければならないのに対し、ニューマーケットは坂路や芝、オールウェザーなど、さまざまなバリエーションがあるので、調整しやすかったです」
相手関係や61キロの負担重量、距離にも「G1なので強敵ぞろいになるだろうことは覚悟しての挑戦です。負担重量に関しても事前に分かっているので仕方ありません。59キロを背負った
金鯱賞でも恥ずかしい競馬はしなかったから、大丈夫だろうと考えています」と不安は見せない。6番ゲートにも「真ん中の内めの枠になったということで、条件としては良かった」と歓迎ムードだ。
欧州伝統の一戦を前に、「イギリスは競馬発祥の地で、実際、競馬場でも調教場でも歴史を感じます。ここで管理馬を走らせられる機会に巡り合えたのは大変ありがたいことなので、何とか結果で応えたいです」と力を込めた指揮官。日本でG1を制した誇りを胸に、欧州の強豪が集う大一番で一発を狙う。
提供:デイリースポーツ