トータルクラリティが好気配を見せた。最終追いはCWコースで単走。向正面はなだめながらしっかり我慢し、直線は馬なりのまま力強い脚さばきを見せた。水分をたっぷり含んだ重馬場でラスト1F11秒9。池添師は「しまい重点でリズム良く気分良く走らせた。ためも利いていたし伸び伸びとダイナ
ミックな動きでした。いい状態で出せると思います」と切り出した。
京都6月のデビュー戦は直線外から鋭伸、断然人気の良血
ラトラースを差し切った。師は「ペースが遅く向正面で上がって行く馬につられてハミをかむところはあったが、馬の後ろで我慢して最後はしっかりかわしてくれた」と評価する。レースの上がり2Fは11秒4→10秒9の
ハイラップ。近年、レースの上がり2Fが22秒3以内だった京都の2歳新馬戦勝ち馬には
マカヒキ(15年=22秒3)、
ラヴズオンリーユー(18年=22秒1)など、のちのG1馬もいる。師も「思っていた以上に切れのある動きでした」と驚きを隠せない。
池添厩舎の2歳馬は先週、良血
サラコスティが未勝利戦を9馬身差で圧勝した。評判馬がそろう厩舎の現2歳世代で勝ち上がり第1号が
トータルクラリティだった。「調教で日、火曜と左回りでしっかり走らせているし、モタれるとかもなく(回りの)左右差は感じません。この馬の力を出して、秋に向けて期待を持てる内容で走ってくれれば」。初めての左回りや長距離輸送を克服、秋に視界を広げる。
スポニチ