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英G1インターナショナルS「状態は良かった」 ルメールの言葉に救われた

スポニチ
  • 2024年08月23日(金) 05時05分
 【競馬人生劇場・平松さとし】

 この原稿を英国で書いている。8月初旬から2週間余りで英国、フランス、英国と渡って取材を続けた。最初は藤田菜七子騎手が参加したシャーガーC。英国版のワールドオールスタージョッキーズ(以下WASJ)は世界各国から騎手が集い、騎乗したレースの着順に応じたポイントで優勝を競った。世界選抜の一員として選ばれた菜七子騎手は残念ながら勝つことができなかった。お祭り要素満載の企画で笑顔があふれる中、負けず嫌いの彼女は心底悔しそうな表情。とはいえ、この英国渡航中に27歳の誕生日を迎えたばかり。この悔しさと経験をバネに、これからまだまだ飛躍してくれると信じたい。

 次に渡ったフランスで会ったのが岩田望来騎手田口貫太騎手。若い2人が自らの意思で日本を離れ、慣れない異国で生活しながら馬と接する。レースで騎乗する姿は応援せずにいられなかった。再び英国に戻るとニューマーケットとヨークを訪れ、ドゥレッツァが挑戦したインターナショナルS(G1)を観戦した。5着に敗れたが、ルメール騎手は次のように語った。

 「ハイレベルな相手だったので休み明けが最後に響いたけど、状態自体は良かったです」

 現地で尾関知人調教師や同厩舎の矢原洋一調教助手、ノーザンファーム天栄の高木誠厩舎長らの頑張る姿を見ていただけに、名手の言葉にはこちらも救われた思いがしたものだ。そして道中の多くを一緒に過ごしたのが田中博康調教師。彼の騎手時代からよくあちこちをともにしたのだが、今回は視察の意味でジャックルマロワ賞(G1)やインターナショナルSを観戦。その間にもフランスの伯楽J・C・ルジェ厩舎で調教にまたがるなど、勢力的に活動していた。近い将来の彼の活躍を信じたい。

 さて、この原稿が出る頃、私は羽田を経由して札幌へ向かっているはず。週末はWASJの取材に行く。日本でも熱い戦いが繰り広げられることを期待したい。(フリーライター)

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